ラン活① ランドセルの選び方:メーカーごとの違い
さて、年中さんの3月にラン活を始めた我が家。
本来なら、メーカー(ブランド)は親が決めてしまって、その中から気に入った色やデザインを子どもに選んでもらうのがラン活のベストなやり方だと思っているにわか妻。
しかしながら拘りの強い息子が気に入るものがあるかどうかが不安なあまり、結果的に6メーカーほど見に行くことにしました。
- conosaki
- 萬勇鞄
- アタラ
- 土屋鞄
- 池田屋
- 黒川鞄
一口にランドセルと言っても、メーカーによって様々な違いがありました。せっかく沢山見たのだから、ある程度は備忘的に残しておこうと思います。デザイン以外にもいくつかメーカー選びで気にしたいのは、にわか妻的にはこちら。
- 素材
- サイズ
- 学習院型 or キューブ型
- 価格
我が家のターゲットの6メーカーに関して、それぞれのポイントをいざ確認☆
素材
大きく分けて、人工皮革か、天然革か。そして天然革の中でも、牛革か、さらに高級なコードバンか。
人工皮革<牛革<コードバン といった順で、重くなっていき、丈夫になっていき、そしてお値段が高くなっていきます。それ以外のポイントとしては、やはり人工皮革は水に強くてお手入れが簡単。傷もつきにくいですね。対して天然革は使い込むと革の味が出てきますね。
にわか妻のフィーリング判断ではありますが、メーカーによって、人工皮革か天然革かどちらにより力を入れているのかというのが若干違います。今回我が家が候補に入れている6メーカー毎の力の入れ具合はこんな感じ。
メーカー | にわか妻の勝手なまとめ | 天然革 | 人工皮革 |
---|---|---|---|
conosaki | シンプル基調だけどデザイン性も高い。 天然革でも人工皮革でもデザイン重視の人は必見 | ○ | ○ |
萬勇鞄 | デザインによりシリーズが多数。 コードバン:4シリーズ9カラー 牛革:13シリーズ54カラー 人工皮革:16シリーズ68カラー | ○ | ○ |
アタラ | 天然革のみ 9カラー 独特のオシャレなフォルムは雰囲気ピカイチ | ◎ | × |
土屋鞄 | 一目で土屋鞄とわかるような上質な革! 日本的な雰囲気の美しいデザイン。 | ◎ | △ |
池田屋 | ハイブリッドを謳っている。人工皮革のカラー展開豊富。 天然革でも人工皮革でも、背あてや肩ベルトの素材は統一している。 | ○ | ◎ |
黒川鞄 | 天然革でも革のランクが幅広い。良い革を求めているなら要チェック | ◎ | △ |
あくまでにわか妻のフィーリングですが。
サイズ
ここでは、内寸に注目してます。ずばりどれくらい中身が入るかですね。
正直、表にして比べてもあまり分かりません。ただ、高さが31センチあればA4フラットファイルは入ります。にわか妻の目を付けているこちらの6メーカーは全て31センチはクリア。
横幅はどれも23~24センチ。
大きく変わるのはマチでしょうか。12.5センチより大きいと、お、なかなか広めかなという判断をしてもよさそうです。モデルにもよりますが、良い革のランドセルだとマチが若干狭いかもしれません。土屋鞄には11.5センチのモデルがあったり、黒川鞄だと12センチとか。モデルによってはもっと広いんですけどね。
少し広めにとっているのはアタラのようです。アタラは他のランドセルのように小マチがない分、大マチを広くとっているんですね。内寸で13センチ。結局小学生は全部一つの場所に突っ込む方が楽なので(にわか妻の偏見)、一つ大きなマチがある方が正解なのかもしれないですよね。
そして、群を抜いているのが池田屋です。こちらは小マチががばっと広がる設計になっているので、最大でなんと16.7センチのマチになります(広げないと12.2センチ)!!
とにかく収容力が欲しい場合は池田屋一択か?!
学習院型 or キューブ型?
ランドセルのデザインは大きく分けて「学習院型」か「キューブ型」かに分かれています。
いわゆる昔からあるかっちりしたタイプが学習院型。キューブ型はややコンパクトになっています。メーカーによって、どちらかしか作っていないところと、両方の型のランドセルを作っているところがあります。
違いは、背あてと本体の所に「縁」があるかどうか。慣れるとカタログの写真をパッと見るだけで判断できますが、最初は、「は?何が違うの?」って思いました。
こちらが縁のある学習院型。
こちらがキューブ型です。
勝手な感想ですが、学習院型の方がかっちりした正統派な見た目で、キューブ型はまるっとコンパクトです。コンパクトなのはあくまで外寸ですので、内寸はしっかりと確保されています。
同じ外寸なら、キューブ型の方が内寸は広くできます。
学習院型の方が、縁がある分、ランドセル本体が傷つきにくいというメリットがあるようです。
どちらを選ぶかは、完全に好みなのではないかなと思います。うちの子は小柄なのでキューブ型が良いかなぁとにわか妻的には思いますが、まず間違いなく息子は気にしないポイントでしょうね。
上記の6メーカーのうち、すべてのモデルをキューブ型にしているのがconosaki、キューブ型がないのがアタラと土屋鞄と池田屋、そして萬勇鞄と黒川鞄は、モデルによってどちらも展開しています。
価格
最後はずばりお値段ですね。やはり気になります。お値段。
正直に言おう。
ランドセル、高くないですか?
どんなに高くても買う人がいるから、年々高くなっているのではと考えてしまう卑屈な私。でも、いくつかお店を回り、展示会に行き、思いました。
これはもうただの鞄じゃありません。
日本の伝統工芸です。
職人技。まじで。
つまり日本の伝統文化を守る分の値段が加味されているわけです。うん。仕方ないね。。。ランドセル職人さんがいなくなったら困るもんね。
ということで気を取り直して、お値段です。
やはり素材でお値段の相場が変わってきます。もうこれはつべこべ言わずに見たほうが早いです。
ずばりこんな感じ!!!
メーカー | 人工皮革 | 天然革 |
---|---|---|
conosaki | \56,000~\76,000 | \68,000~\80,000 |
萬勇鞄 | \55,000~\66,000 | \63,800~\101,200 |
アタラ | – | \59,800 |
土屋鞄 | \64,000~\69,000 | \74,000~\135,000 |
池田屋 | \51,000~\60,000 | \69,000~\98,000 |
黒川鞄 | \68,000 | \78,000~\298,000 |
いやこれね、ほんと庶民ですみませんて感じですけど、見て、これ。
さ、さ、さんじゅうまん。。。一般的な初任給より高いやんけ。
何が凄いって、実はこの約三十万モデル、すでに完売~~~!!!
これに限らずですが、どうやら黒川鞄は、より上質な革のシリーズから受付終了していく模様です。そこを狙っている場合は発売開始日にスタートダッシュが必須ぽいですね。
もはや2023年入学分は、すでに手遅れでございますが。。。
ランドセル、高いなぁと思いつつ、まぁ6年使ってくれるなら・・・と気持ちの落としどころを持っていくのが定石じゃないでしょうか。とはいえ、にわか妻、社会人になったときに使い始めた鞄、2万ちょっとくらいでしたね。余裕で6年以上使いました。就職が決まって親に買ってもらったんでした。当時のにわか妻には2万ちょっとでも高級な鞄(今でも高級だと思うけど)!大事に使わせてもらいましたよ。さすがにボロボロでかえ時かな、というタイミングでコロナ禍になり、リュックタイプに変えました。
さて、果たして息子は大事に6年間使ってくれるであろうか。
その他
さて、基本はある程度分かったけれども、メーカー毎に力を入れているポイントがあるんですよね。それは、デザインだったり、革の質だったり、さまざまだと思うんですが、にわか妻、ランドセルは日本の伝統工芸だと思っておりますから、日本を感じたいわけです。
日本らしさって何でしょうか。わびさびの世界です。にわか妻、日本の侘び寂びを愛しております。しかし、もう一つ忘れてはいけない日本らしさ。機能美です。そう、侘び、寂び、機能美!!
機能美も一つの日本の特色だと思うんですよねぇ。日本車なんてまさにそのものだと思いませんか。日本車の内装ほど機能美に優れているものってないんじゃないかなって思う。
普段から外車に乗っている方は是非一度国産車をレンタカーしてみて頂きたい。すんばらしい機能美です。
そう、国産車の機能美に通じる機能美をランドセルにも感じられるわけです。上記のように、ある程度のサイズの差があれど、数センチ単位です。大まかなランドセルの大きさには限りがあるわけですね。その限りがある中で、いかに沢山収納できるか、いかに便利な機能を作るか、そこにメーカーの意地が見られます。
例えばこちら。肩ベルトのDカンなんて、我々が子供のころなんてついていました?
いえ、にわか妻はマイランドセルをほぼ持ったことがないのではっきりとは分からないんですが、友達のランドセルにも・・・ついていなかったような気がする。こういう細かいところを充実させてるのが日本ですよねぇ。
それから、メーカーによって錠前を合わせるだけで鍵が閉じるワンタッチロック機能があったり、背中にフィットする設計。リフレクターが持ち手や肩ベルトについていたりします。
機能美においてもある程度どのメーカーでも性能的には似てくるのもが多いですが、そんな中で他のメーカーにはないな、すごいな、と思ったのは次の2つ。
1つは、サイズのところで触れましたが、池田屋の小マチ!普段は畳んであるのでかさばらないですが、このように留めてある部分を引っ張って取ると物凄い収納力になります。
ベルトが、子供の力で引っ張るだけでちゃんとあく設計なのも素晴らしい。
そしてもう1つはconosakiの肩ベルトのスライド。これ、あるようでないですよね。(と、思ったら黒川鞄にもついてました!結構あるのかも…😅)
冬に着膨れしたときにランドセルが窮屈だったら、肩ベルトを左右に幅を広げられるわけです。
もしくは大柄な子が高学年になった頃、ランドセルが窮屈になったらこれ、重宝するよなぁって思います。
ここまで調べてみて、にわか妻としては、①小柄な息子なので、キューブ型の方が良いかな、②荷物も沢山入れることになるし、軽い方が良いかな、③今でも、脱いだ服をぽーい、鞄をぽーいの息子なので、あまりに上質な高級なものだとみててヒヤヒヤしちゃうので、人工皮革の方が良いかな。とか思いますが、分かっています。どんなに調べても!
結局は息子が見た目で選ぶんです。
ラン活の最大のポイントは、親の拘りのメーカーがある場合にはそこ一択で子どもを連れていく。これに尽きますね。(実践できていない我が家です)
我が家のラン活も終盤を迎えています。そろそろ息子のジャッジがくだります。
どれを選ぶのかなぁ~。