お金は大事
あれは、ある日の夜ご飯の前。
保育園から帰ってきた息子と娘。私が仕事を終えて家にいる場合は、息子はまず私のところに来ます。
ツンデレ比率が7:3くらいでツン気味の娘は、とりあえずおやつを探します。
その日、在宅勤務だった私が仕事部屋からダイニングに降りていくと、子供たちはご飯を食べる直前。自分たちの椅子に座っていました。
おかえり~と言って二人にスリスリしてチューしてギューするのが日課ですが、大体塩対応なのが娘(2)。
ツンが7割、デレが3割くらいで構成されているので、大体顔を背けられたり、「まめ(だめ)!」と言われて拒否されるか・・・。
しかしその日は違いました。
ママ―と、むしろ娘の方からスリスリしてきて、抱っこまで求めてくるではありませんか。
・・・うむ。悪い気はしない。
仕事の疲れを開放しながら幸せに浸っていると、しっかり私に抱き着いた後、私の目を見て、娘(2)がひとこと。
「おかね ほしい」
・・・・え?
いえ、リアルに聞き返しました。「え?」って。
すると娘(2)、しっかりとリピートします。
「ママ(上目遣い)? おかね ほしい」
にわか妻、お金は大好きです。
お金が全てではない。というのは間違いないけれど、お金が大事なことも間違いないと思ってます。それは認めます。
でもね。
1にお金で2にお金、3,4も金で5もお金、みたいに思っているわけでもないし、振舞ってもいないと思うんです。
一体どこで教育を間違ったんでしょうか。
思い起こせば、確かに、娘は、1歳の時からにわか所長の小銭入れを見つけては中の小銭をすべて床にぶちまけたり、私の財布を見つけては、器用にチャックを開けて、すべてのカードとお金を取り出したり・・・
比べる子育てはダメダメ、と思いつつも、息子はこんなことしなかったぞ?と思ってしまうものなんですよね。
いや、そうだよ、うん、育て方の問題ではない!息子も娘も同じように育ててきたんですから。
つまり、うちの娘、天性の金の亡者です。一縷の望みをかけて、とりあえず今のところは金の亡者(仮)にしておきましょう。
そんな金の亡者(仮)に上目遣いでお金を要求され、しばし思考が現実逃避しておりましたが、まずは理由を聞こうじゃないですか。
娘よ娘、なんでまた、お金が欲しいんだい?
娘「あのね」
うん。
「おかね、ほしいの」
う、うん。
「ぜんぶほしいの」
ぜんぶ?
「ドーナツほしいの」
ああなるほど!繋がってきました。最近家の近くに出来た家電屋さんをどんなもんかと見に行ったときに、ドーナツ屋さんごっこセットを買わされたんでした。
しかも2つも。
我が家には二人のお子さまがいますので、おもちゃと対象年齢が合っていようがなかろうが、こういうのは二個買わないと大抵争いが起こります。
争いが起こるのを避けるためには数百円の出費は飲まなければいけないのです。肉を切らせて骨を断つってやつですよ。
そうそう、それで、どうせすぐ飽きるだろうと思ったけど結構息が長いんですよね、このドーナツ屋さんセット。なので買ったことに対して不満はないわけですが、付属のレジが小さすぎるからか、それとも他の理由からかわかりませんが、ドーナツを買うためのお金のおもちゃが付いてない訳なんですよ。
これはいけない。等価交換の概念は大切ですからね。ドーナツを買うときにはお金が必要、これ自明。何も払わずにドーナツが貰えると覚えてしまったら大変ですからね。
てことで、付属のレジに入る一円玉を三枚ほど与えたんでした。
ふむふむ、なるほどね、つまりドーナツ屋さんごっこがしたかったわけか~
ああ良かった。そういうことね。
ん?んん?あれ、待てよ…そう、等価交換にこだわってお金を渡したにわか妻…
ってつまり、娘を金の亡者(仮)にしたのは、やっぱり育て方のせいじゃーん!!!
にわか妻、反省中です。