2歳児にだってプライドはある

2022-03-03こども

我が家の娘は2歳。まだまだ赤ちゃんに毛が生えたような年齢です。

でも、2歳でも立派に自我もあるし、一人の人間として毎日頑張って生きているのです。子供だから分からないだろう、ってことはないんですよね、ほんとに。

子供とお風呂に入るのは、基本的にはにわか所長のお仕事。わたくし、声を大にして言いたい。パパに参画して貰いたい子育ての筆頭はお風呂だって。

子供とお風呂って、本当に体力勝負。特にまだ自分で立てない子供とのお風呂って、ずっと抱っこだし、自分の身体をゆっくり洗うこともなかなか難しいし、ほんと、パパに頑張って貰いたい部分ですね!そもそも力のある男性の方が圧倒的に向いてます、子供とお風呂。これ、差別じゃなくて、区別ね。

そんなこんなで、にわか所長は、もう慣れたもん。子供二人とお風呂に入るなんて、朝飯前でございます。

ただ、うん、この日は不幸が重なった。ただ、それだけ。

それは遡ること数時間、いや、一時間。ご飯が終わったタイミング。食べたら出るのが自然の流れ。

娘「うんち、でた」

うちの娘、2歳児ですがやたらとしっかりしています(息子2歳時点比)。かなり会話で意思疏通が出来ます。でも、やっぱりまだ2歳なので、過去形の概念は難しいんですよね。

彼女が、うんち、でた。と言うときは、実際に出てるときと、これから出るぞ、って時の2パターンあるわけです。ここ、試験に出ます

この日は、出た、と言われておむつチェックすると、まだ出てなかったので、試しにトイレに座らせてみたんですよね。

2歳でもオムツがとれてる子も世の中には沢山いると思いますが、うちの子はまだまだオムツ様にお世話になります。にわか所長もにわかワイフも、その辺全く焦らないタイプ。でも、この日は、なんだか気が向いて座らせてみたわけです。トイレで出来たら彼女にとってはプチアハ体験なわけで。

偉大なオムツ様

でもやっぱり難しいんですよね。便器に座って用を足すっていうのが、子供にとってはなかなか難しい。足がつかないのでうまく踏ん張れないし。でもこの日、彼女は頑張って、とっても小さな「大」を生み出しました。すごーい。小さいけれど大きな一歩(うまいこと言ったな)。ぱちぱちぱち。

トイレではちょっとしか出なかったので、時間を置いたら残りを出すだろうな、とは思ってたんですよ。

でも、平日の夜ってジェットコースターのようなオペレーションなわけ。とにかくやることやって早く寝かせないといけないというのが大前提にあるんですよ。なので、うっかり出る前にお風呂に入れてしまったわけですね。

子供たちがパパとお風呂に入っている間がくつろぎタイムのにわかワイフ。この日ものんびりしていました。

すると、かすかに聞こえるお風呂場の声。

「うんち、でた」

えー!!!

慌ててお風呂場をのぞきに行くと、(我が家のお風呂のドアはガラス戸なので脱衣所から中の様子がちゃんと見れます)頭を洗っている途中のにわか所長。の前に立っている娘。そして、湯船の中に立っている息子。

おそらく、所長が頭を洗っている間に娘と息子は湯船で遊んでたんですね。で、爆弾発言を聞いて、慌てて娘を出したんですね。

にわか所長、頭に泡をつけたまま、湯船の底を手桶ですくっては捨て。すくっては捨て。

え、でも捨ててるのはお湯だけ。

それもそのはず。こんな日に限ってバブ使ってるー!!!

お正月に実家からもらったバブ

しかもバブmikly(白濁タイプ)~~~!!!

お湯が白濁してブツが見えてないー!!!

こういう時って、当事者よりちょっと外から見てる方が冷静になれるんですよね。

にわかワイフ、テンパってる所長に、とりあえず言いました。

「見えないお湯をすくう前に、息子を湯船からすくってくれ」って。

よし、これで、(おそらく汚いであろう)お湯につかってる人間がいなくなりました。

いなくなったところで、

「うんち、でた」ともう一度つぶやく娘。

それを聞いて、フラッシュバックする記憶。

そう、あの時、トイレで娘を便座から降ろしながら、

「じゃあ、また出るとき教えてね」って言ったっけ。そしてこっくりと頷く娘。

まてよ・・・そう、娘が、「でる」というときには、2パターンあるのです。

言葉通りに、すでに、出た場合と、、、、これから出る場合ー!!!!

・・・・・あ。

はーーーい、出ました~~~。

同じ空間にいるのに、必死過ぎて全く気付かずに白濁したお湯と戦うにわか所長。

おーい、もう大丈夫ですよー。今出ましたよー。

まぁ、とりあえず、しばらくブツと一緒にお湯につかっていたかもしれない息子が心配だったので、ひとまず安心するにわか所長とにわかワイフ。湯船は無事だった、と。

ブツを撤去して、お風呂の床をササっと洗って子供たちもササっと洗って出しちゃおう。

しかし、みるみるゆがむ娘の顔。ああ、と思う間もなく泣き出します。

とりあえず息子を風呂場から出してしまい、寝室で先に着替えを済ませます。娘が出てくるのを待ってましたが、その間もずーっと泣いている娘。そして、良いんだよ、良いんだよ、と繰り返し宥めているにわか所長。

お風呂から出て寝室に来た娘は、私の所に来ました。膝にのって、ずっと泣いています。

なんていうんですかね、なんとなく分かるんですよ。泣きの種類が。

所長は、何か悪いことをしてしまったと思う気持ちから娘が泣いていると思ったんでしょう。「大丈夫だよ、良いんだよ」と宥めていますが、これは違うんです。

悔しいような、恥ずかしいような、これは、プライドを懸けた泣き!!

そう、私たちは子供を前にするとつい忘れがちですけど、子供にだってプライドはあるんです。よーく考えてみましょう。たとえ一緒にお風呂に入るような間柄でも、目の前で「大」を出せますか?いや、出せません。しかも、トイレでもない場所で。

自力でトイレに行けない年齢でも、必死に訴えていたではないですか。「うんち、でた」って。つまり、出そう、と。

あそこですぐにトイレに連れて行ってあげれれば、家族といえど、人前で出さなくても済んだんです。

いえ、彼女が気にしているのはただ一人。兄の前で出してしまったことです。想像してみてください。大好きな異性の前で、「大」をしてしまった気持ち!

「ああ~~~恥ずかしかったんだね、にいにの前でしたくなかったんだよね」

と言うと、目に涙をいっぱい溜めて、こっくり頷く娘。にわか所長もそれを聞いてハッとしました!

「ああ~ごめんね、すぐにトイレに連れて行ってあげなくてごめんね」

頷く娘。

でも、息子、すかさず言いました。

「だいじょうぶだよ、ぼく、みないようにしたし。それに、わらってもいないし」

・・・・!!!!

なんていい男なんだ!!!そうだよ、そうだよ、息子・5歳、すでに下ネタの魅力に取りつかれて普段ならケラケラ笑い転げるようなシチュエーション!笑ってもからかってもいなかったじゃないか!

これは・・・・我が息子ながら、惚れるわ。

そんな、娘のプライドと、息子のやさしさを感じた夜になりました。

こども

Posted by niwakawife